2010年、日産はインフィニティのプレミアム性やスポーツイメージの向上を狙い、メルセデス・ベンツにおける"AMG"やBMWにおける"M"、アウディの"RS"に匹敵するような高性能モデルを志向する"IPL(インフィニティ パフォーマンスライン"を起ち上げた。
その第一弾として白羽の矢が立ったのは、同社のミドルセダンであるGシリーズ(スカイライン)のクーペモデルである。
評価の高い可変バルブリフト機構付きの3.7L V型6気筒は、マネージメントと排気系の変更により、それぞれ15ps、1.2kgm増しの最高出力348ps/7400rpm、最大トルク38.2kgm/5200rpmを発揮。走行性能を高めるために車体にも手が加えられ、ステアリングのギア比、サスペンションも専用品に交換されている。
外装は、そのスポーツ性を表現する前後バンパー、サイドシル、トランクスポイラーなどの空力特性向上パーツを付加、足元には専用の19インチホイールを装着する。
内装は上質な赤あるいは黒の皮革スポーツシートが標準で装備され、ドライバーにも特別感をアピールしている。
また、パリモーターショーではオープンバージョンのG カブリオレにもIPLバージョンがラインナップに加えられることもアナウンスされた。